会計の時にレジの店員さんに今地震ありましたね。と言われ、事態に気づく。
家に帰ると大ちゃんがテレビを食い入るようにみていたので、震度がどれほどがったのか、テレビを見ていたらどんどん押し寄せる津波の映像。ふたりで無言になってしまった・・・
とにかくそれは今目の前で起こっている現実の映像。信じられなかった。
すぐ両親に電話をした。
友人にも電話をした。すでにつながらなくなっていた・・・・
私の中でだんだん困惑しだしていて、それから何度か続く夜中の余震。
そのたびに携帯の地震速報の音が鳴る。怖くて眠れなくなった。
ピースも家が揺れるたびに私たちのところにすぐ駆け寄ってくる。
朝テレビをつけてニュースを見ると被害はもっともっと深刻になってた。
だんだん増えていく死者の数。行方不明者の数・・・・停電、断水、原発からの放射能もれ・・
映像を見ているだけで胸が締め付けられる。涙が出る。だけど何も出来ない。
そんな折に入ってきた友人からのメール。
放射能もれに備えてヨウ素を接種するように。とのこと。
こんなメールが来る程事態は深刻なんだ。
すぐ自分の携帯からあいうえお順に友人達にそのメールを送った。
そうこうしているうちにまた別のメールが入って来た。支援物資を送ってあげて下さいというメール。送り先も各所書かれていたので、そうか私にも出来る事があるっ!!という思いで、すぐそのメールに切り替えてあいうえお順にまた友人に送り始めた。
すると別の友人から、今日には関東の電力の備蓄が底をつくので、関西や中部からも送電を開始するので節電にご協力くださいというメール。
こっちの方が優先だ!と思い、またあいうえお順に送り始めた。
携帯と向き合って、すでに3時間が経っていた。
するとまた別の友人からメールが入って来た。
さっき私が送ったメールに対して、いま支援物資は現地では受け取れない状況にあるから調べてからの方がいいし、募金の方がいいんじゃないか、というメールが入って来た。そうか受け取れない状況だったんだ・・知らなかった・・でも募金があった!
すぐ募金のリンク先を調べて今度はそのメールをまたあいうえお順に送ろうとした。
その矢先、またべつの友人からのメール。読むとさっき送った節電メールはチェーンメールだったみたい、ごめんねー。とのこと。
えっ?うそだった? チェーンてなに?また訂正しないといけないの?・・・
携帯と向き合って早3時間。
多い人ですでに立て続けに私から3通もメールを送ってしまった。この訂正メールと新たに募金のメールをまたあいうえお順に送ろうとすれば、4回目、5回目・・・・・。
だんだん自分がいったい何をしてるのか、いいことなのか、だめなのか、全く判断が効かなくなっていた。頭が痛くなって来て、放心状態になってしまった。
もうやめよう・・・横で私を見ていただいちゃんにも少しは冷静になったら?と言われてしまう。
テレビを見ていると何にもしない自分がいたたまれないのだ。
そんな折に入ってきたメール。
自分が困惑しているのにも気づかず、送りまくったメールで、周りの友人までも困惑させてしまったのだ。
良かれと思ってしたことはすべて裏目にでてしまう。
反省した。
だけどイライラと不安がつのっていた。
夜食器をあらってくれようとしただいちゃんに、水がもったいないからという理由で、強い口調で洗い方を指摘して口論になった。被災地では断水で水も貴重なのに・・という想いからだったけど、今思えば、ただの八つ当たりだったのだ。
昼間のメールのやり場のないイライラと不安と。ぶつけてしまった。
私を気遣ってしてくれた事だったのに・・・
またまた反省した。
現地は悲惨な状態だ、想いを共感しなくては?
何かをすれば自分の気は晴れるんじゃないか?
被爆しないためにはどうしたらいいか?
私を振り返るとつくづく最悪だと気づく。
そんな次元じゃなかったんだということ。
悶々としているうちに、千葉から避難してくる友達を何日か泊めてあげて欲しい。
との相談を受ける。布団の数がないので5人は無理と断ったが、布団まで持参して避難して来たカップル二人を受け入れる事になった。もちろん顔も知らない初対面の二人。
聞くと住んでいた千葉のアパートもかなり揺れ、家の中のあらゆる物が倒れて来て怖かったそうだ。しかも彼の出身地いわき市の実家は津波で流されたという。ご両親は無事とのこと。
ただ放射能の影響で、自宅退避の指定区域で物資が入ってこないという。
二人の友人たちが物資を運ぶ手配を初めていたり、無事だったご両親がひとまず千葉に来るので帰ります。ということで二泊してまた帰っていきました。
目の前で、この実情を遥かに身近で抱えた二人と直面して、はっとした。
これからの不安を考えるより、被災地でがんばっているすべての人の為、これからの日本を明るくしていく為にいま自分ができることをやるだけやる。
そう決めた。ともくん、ゆかちゃんがうちにきてくれたことで、ようやくブログを書こうと思えた。
正確な情報を自分の目で、耳で得る、伝える
募金
輸血
支援物資
避難場所として迎え入れる
祈る
私たちができるほんとに些細なこと。
どうかどうか役に立てますように。