このたび無事出産を終えて、母子ともに退院いたしました!!
ようやくブログを再開できるほどになりました。術後の回復も順調です!!
4月の初旬、まだ桜のつぼみが膨らみ始めた頃に管理入院を強いられて、やく一ヶ月の入院生活をすることに、不安と期待が入り交じってました。
さかのぼると、妊娠5週で発覚した切迫流産の危険、この頃から安静にと言われ、ひたすら横になる日々・・そして血液検査で発覚したHIV(擬陽性)300人に一人は診断されることがあるといわれ、検査結果が出るまでは、悩んで、泣いて、眠れない日々。もしかして私はエイズなのかも!!私は??赤ちゃんはどうなっちゃうの???2度の血液検査でようやく陰性!!良かった。疑いは晴れたものの、次に待っていたのは、26週で告げられた『全全治胎盤』・・。
胎盤が子宮口の入り口を完全に塞いでしまって、下からのお産は出血が伴い、大変危険なので、不可能と告げられました。助産院での自然出産が望みだった私にはこの突然の展開に愕然としてしまいました。そして32週から早めの入院。
住み慣れた家から、だいちゃんからも、ピースからも離れて赤ちゃんが産まれるまでずっと病院なんて、どんな孤独がまってるんだろう、、
出血してしまったらどうなってしまうんだろう、、押し寄せる不安、不安、
両親と、親戚のすすめで、手術の日に備えて自己血を採っておくべき!ということで、自己血を採ってもらう為に決まったS病院。自己血を採らなきゃいけないほどの出産。。前触れのない突然の大量出血の危険性、、、帝王切開、、出血が止まらなければ、最悪は子宮摘出。どれをとっても怖い。怖い。
赤ちゃんも私も無事助かるんだろうか。。。大丈夫だろうか。。
頭の中はずっとこればかりでした。
そして妊娠32週から始まった入院生活
同室で4人部屋でした。私のほかにも色んな理由で早くから入院している妊婦さん達ばかりでした。この日から、ともに一ヶ月は一緒に過ごすことになります。もちろん母として、女子として、打ち解けるのもすぐでした!!
色々悩んでても仕方ない、たとえ病院でもマタニティライフを楽しまないと損だ、いざということがあってもここは病院なんだから絶対大丈夫!!
お宅の赤ちゃんは男の子?女の子?旦那さんとの馴れ初めは?今日の献立なんだろうね??そんなみんなとの何気ない日々の会話が、私の中にあった不安やもやもやを徐々に軽くしてくれてました。みんなで赤ちゃんの為に縫い物をしたり、名前を考えたりしていくうちに、赤ちゃんに会える楽しみがどんどん増して、いつのまにか、入院生活をエンジョイしてる自分がいました。ほかの病室の妊婦さんともお友達になって、日々お互いの予定日を気にかけて、励まし、エールを送り合ったりして、合宿生活のような感覚であっという間に過ぎた一か月。ここにいる妊婦さんみな、ただひたすら赤ちゃんの為に日々がんばっているのだっ!!
そして担当の先生もここの助産婦さん達も本当に献身的で、私も赤ちゃんも安全に管理されてる中で、日々赤ちゃんの成長も伺えて、毎日心拍モニターで赤ちゃんの心音を聴くことができました。
今日も無事元気でいてくれてるんだ。。赤ちゃんの心拍を聴きながらうとうとするのもまた至福の時。。。
そして、病棟内から出ることなく、季節感が全く麻痺してしまっていたころ、世間は桜の開花が騒がれてました。
そんなある日、大ちゃんが持ってきてくれたのがこの桜です。
病室のみんなに。と飾ってくれました。嬉しかったなぁ。
もう外は春なんだ。赤ちゃんはいい時期に、新緑が芽吹く清々しい季節に産まれるんだ。
がんばろうと思えました。桜に、だいちゃんにエールをもらいました!!
そして何より誕生を楽しみにしてくれている両親。
私をここまで育ててくれた両親。
一番感謝している大事な存在。
わたしを大切に大切に育ててくれたように、わたしもそんな親になれるかな。
もうじきおじいちゃん、おばあちゃんだね。
どんな想いでいるのかな??
天国にいるだいちゃんのご両親もきっと孫の誕生を心待ちにしてくれているね。
帝王切開前日の夜。
病室から見えるのは奇麗に輝く『スーパームーン』でした!!
きっとこの月に導かれて、元気に産まれてきてくれる。明日は感動の対面が待っているんだ!!
枕元にはみんなからもらった安産祈願のお守りを。ひとつひとつの神様を握りしめながら、丁寧に今まで無事見守ってもらったお礼を、そして明日への祈りを。。
緊張して眠れないと思ったら、なんとびっくりするくらい、ぐっすり深い眠りでした。
そしてそして!!
朝一番はだいちゃん、両親に親戚のおじちゃん、いとこが駆けつけてくれて、みんなに見守られながらいざ手術室へ。
出血の危険をさけるため、36週中には赤ちゃんを出す予定帝王切開となりました。本当の予定日よりも3週間も早い出産です。2500グラムを超えてくれてるといいけど。。
そして麻酔がかけられ、身動きが取れなくなってからどれくらいたったのか、胎盤の位置をエコーで見ながら、慎重に、がんばってくれている執刀医の先生方。話し声もはっきりきこえながら、担当の5人の先生たちも割と和気あいあいと進めてくれていました。
手術室はいい感じの音楽も流れていて、何ともリラックスできる環境で、重々しい空気は全く感じられませんでした!!だんだんと胃のあたりが押されて時々『おえっ』と気持ち悪さがありました。
そして一時間後、『もうすぐですよー』という先生の声、ぐいっぐいっと強く押される感覚の後、元気な産声が聞こえました!!!『おめでとうございます!!男の子ですよー!!』やっぱりー!!直前まで性別は聞いていなかったけど、何となくわかっていたよ。。
だいちゃんの立ち会いが出来なかったので、私がお願いした唯一のバースプランがこの一枚です。直後の我が子と2ショット。麻酔が効いているけど精一杯の笑顔で。
狐につままれたような、夢の中のような、なんとも不思議な瞬間。信じられない神秘体験
私の体内からあの子が出たんだ。。あの子が入ってたんだ。。。。
なんて奇麗な肌をしているんだろう。。冷静に我が子を観察する余裕さえありました。。
待ちに待った君を見る事が出来た。。感無量!!!
体重も2762グラム!!予想以上にあった!!よかったー
そして術後の痛みと戦いながら、すぐさま始まった母子同室授乳生活!!
みっちり一週間、助産師さんの指導のもと、こうして母子共に、無事退院する日を迎えることが出来ました!!心からお世話になりました!!
同室で一ヶ月一緒に過ごしたお友達が、赤ちゃんの為にチクチク縫い物をしてプレゼントしてくれました。愛情のこもった嬉しいプレゼント、そして一生の想い出。ずっと大切にしようね。
みんなと一緒で本当に楽しかったな。
心からありがとう!!
必ずみんなが無事出産終わって落ち着いたら、ママ友同窓会やろうねって約束しました!!絶対絶対実現して、このときのこと、その後のみんなの事、積もる話をめいっぱい語り合いたいな、、。お互い自分の子自慢しながら。。ね。
退院してからの楽しみは、ピースと赤ちゃんのご対面!!
既に抜け毛のシーズン到来中のピース。
一緒に寝るのはしばらくおあずけ。
久しぶりに会ったピースは何とも優しい目をしていました。
そしてでかいっ!!こんなにでかかったけ??赤ちゃんが小さいからか、ピースがやたら巨大に見えました。
赤ちゃんを連れてくると、とにかく匂いをかいでぺろぺろ攻撃!!さすがに阻止したけれど、無事対面しました。入院するまえから『赤ちゃんくるよ、赤ちゃんくるよ、ピースはお兄ちゃんだよ』とずーっと言い聞かせてきたのできっと理解できているんだろうね。
そのあとはずっと優しいまなざしで赤ちゃんを見つめるピース。
退院した日はお七夜でした。産まれて7日目。無事退院祝いと、お七夜命名式兼ねて、両親がごちそうを作って来てくれました!!!
そして、だいちゃんが忙しいさなか考えて考え抜いた名前がついに決まりました!!
『虹音(ななと)』です。
虹を使いたいというのはずっと前からありました。
にじ工房の虹、虹は7色、7日産まれ、ラッキーセブン。何かと縁起物の数字7(なな)
音は、世の中の要素の色と音のすべての意味合いから、ずっと自然と共にある子でいて欲しいとの願いからつけました。すてきでしょ。
サーモン好きな私の為にサーモンから色んなバリエーションで父が握ってくれたお寿司。
おなます、煮物、ふろふき大根からデザートまで、母が作ってきてくれた体に優しいメニューがずらり。。
ずっと病院食だったので、なんだか新鮮でした。
そして感謝。
ななと君の足形、手形をとりました。
こうして、妊娠初期から、色んな事がありました。
心身ともに支えてくれただいちゃんと両親と親戚。
寝たきりの私を心配してご飯を作っては何度も届けてくれたひでさんひろちゃん、ウィニー。となりのさっちゃん、安曇野のお友達、
家まで何度も祈りに来てくれた恩師
離れていても、元気ずけてくれた同級生たち
病院にお見舞いに来てくれたみんな、電話で励ましてくれたみんな、手紙ではげましてくれたみんな、みんなみんな感謝しきれません!!!
心からありがとうございました!!!!
妊娠から出産まではほんとにドラマだなぁと思います
たくさんの人の助けで、想いで、愛情で、こうして無事我が家に舞い降りてきてくれた天使です。みんなに心から感謝、そして、私と大ちゃん、ピースのいる我が家を選んで産まれてきてくれて本当にありがとうっ!!!
君の顔を眺めているだけで、幸せいっぱいです。。
まだ夢見てるみたい。。
長い長いエピソード読んでくれてありがとうございました。
ナナト君に会いにきてね!!